女性管理職のコンプレックス!
女性が能力次第で管理職として登用されることは当たり前になってきました。
ところが、まだまだ女性上司の数は少なく、お手本になる先輩がいない中、コンプレックスや悩みを抱えている女性管理職も少なくありません。
女性管理職のコンプレックスとはどのようなものなのでしょうか?
上司としてどう部下に接していけばいいの?…ユミコさんのコンプレックス
ユミコさん(33歳)は去年、販売促進部・課長に抜擢された。
高卒で一般職出身、生え抜きの女性社員が課長に就任したということで社内から注目を集めたユミコさん。
だからこそ気を使う場面も多いという。
「『女は男のサポート役、裏方に徹しろ』という暗黙のルールがあって、まだまだ根強いのですよね。気にしてしまうと、他の男性管理職のような部下に対する接し方が出来なくて」
まだまだ女性管理職が活躍しやすい環境が整っていないとはいえ、自分には管理職能力がないのでは?とコンプレックスに感じてしまうことも。
「正直疲れてカリカリしてしまい、態度や言葉に出そうになるときもありますよ。そんな事をしたら、『女はすぐヒステリーを起こす』と言われてしまいます。」
特に女性部下に対して、どう接していけばいいのかは胃が痛くなるところとのこと。
「女性同士って嫌い!と思われると終わりじゃないですか?仕事に支障が出てしまうと思うと…」
なぜ、女性上司の下は働きにくいと思われるのか
女性上司の下で働いたことがあると、「細かく指摘するから大変」や「男性上司よりも厳しい」という感想を持つ方が多いのはなぜなのでしょうか?
まず、女性は男性よりも細かい点に気が付きます。
たとえば部下が作成した書類に訂正項目があったときに、男性が「直して」とだけ指摘をするとすれば、女性は「ここをこういう風に直して、こう仕上げて」と分りやすく、ゴールを示して指摘します。
また、男性上司は男性部下には厳しく指示できるのに、なぜか女性部下に対してはやんわりソフトになりがちですが、女性上司は男女問わず同じように接します。
これが女性から見ると男性上司に比べ、「女性上司は女性に厳しい」という印象を与えてしまうのです。
偏見を打破するのには…
ユミコさんが懸念しているように、女性管理職はまだまだ偏見で見られてしまう場合もあるのですが、きめ細やかで男女共に同じように指導出来る為、部下を育てる事は男性より長けているのです。
女性ならではの目線というのは、新商品や新企画のアイデアのことだけではありません。
気づきの力で、女性管理職の方はもっと輝いていけるのです。